どこに行くの?

「どこに行くの?」(2007)


どこに行くの? [DVD]どこに行くの? [DVD]
(2008/06/20)
柏原収史 あんず、朱源実 他

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恥ずかしながら、松井良彦監督を知らなかった。

彼に関する情報を見ると、なんだかすごい。(→ 後述)
これは見ておかないといかんだろ。

@渋谷ユーロスペース レイトショー

鋳造工場で働く孤児院育ちのアキラは、長年親代わりである工場の社長から性的虐待を受けてきた。
そのせいか人に心を開くことができず、工場の外では福田の相手をして小遣い稼ぎをする鬱屈とした日々を送っていた。
そんなある日、彼は香里と知り合う。
何も言わずに優しく自分を受け入れてくれる彼女に惹かれ、アキラは次第に心を開いていくが・・・・・・


観終わった時の感想は、

・・・
・・・

ヘンな映画見ちゃったなあ・・・
というものだった。

冒頭、工場のシーンに続いて、カラオケボックスのシーン。
くたびれてて尊大な態度のオヤジが座っている。
オヤジはベルトを外し、大股広げ、そこにアキラくん登場、
アキラくんは、オヤジの大股の間にひざまずき・・・(以下自粛・・・)

やられた~!!

――アキラくん、又会おう。
―― ・・・
   福田さん、しつこいから・・・


と、渋るアキラくんに、むりくり次の約束をし金を渡す福田さん。
いくら次の予約込みとはいえ、この程度の奉仕で5万もせびられてる福田さんはアキラくんにメロンメロン。
→アキラくんのアパート前で張り込み、ストーカー魂全開! 
→実は 刑事! というのが笑える。

アキラくんは特殊なフェロモンが出ているのか、周りにオヤジが群がってきます。

――アキラくん、おつかれ~ これ、飲んで!

と、アキラくんの職場の社長、缶コーヒーを差し出す。
明らかにプルトップが開いていて、既に口をつけた様子。

――今飲んで。 ここで飲んで。

ぞぞ~~・・・ おぞま~・・・
こんなにおぞましい缶コーヒーの使い方ってないよ~。
以降、社長の缶コーヒー攻撃は続き、社長のアキラくんに対する執着はエスカレートしていく。
→ アキラくんのロッカーを開け、コ汚いアキラくんの作業靴を前に、ヨダレを垂らすオヤジ

前半のこのオヤジ二人の毒気にやられ、こりゃ見通しがてんで甘かったことを悟ったところで、物語は殺人へとハッテンして行く――

これがなぜレートに引っかからないのかが不思議。
これだと 「R-15」 は付けてもらわないと。
レートがついてたら、こちらもそれなりの心の準備が出来るではないか?
というより、松井良彦という人がどういう人かというのがわかっていれば・・・。
こちとらてんでトーシロだったもんで。

この殺人シーンがハードで、しかも、フラッシュバックして、何度も何度も繰り返しあらわれる。
ダメ! チロル、目を逸らしちゃいました・・・。

この作品、出演者がみなリアル感があるのだ。
特にオヤジ二人のインパクト大!
社長のキモさのリアル感 → 朱源実(しゅ げんじつ) 
そして何といっても、福田役 佐野和宏 (松井組 ピンク四天王)
どの評を見ても、 「佐野和宏の圧倒的存在感」 と評されているが、そう、その通り。
やっぱり、映画ってこういう役者がいないとダメだよね。
TVドラマやバラエテイに出てチャラチャラしてちゃダメダメ。
コミックやTVドラマの安易な映画化、アイドルを多用したお子様向け作品・・・ぬるま湯の日本映画界に一石を投じた作品。

「性的トラウマを抱えホモセクシュアルになった青年とニューハーフとの究極の ”初恋” 物語」
という宣伝文句をうのみにしていた自分がバカでした。
しかし、これを 「非常にかわいらしい青春ラブストーリー」 という松井良彦って・・・。

あんずちゃんは、時にお釈迦様のような、時に仁王のように力強い面もあり、ナイスキャスティングでした。
演技がシロートっぽいとこもいいです。

アキラの職場の先輩社員・三木を演じた 三浦誠己(みうら まさき)、ゲイ受けしそうなタイプで魅力的。
もっと他の作品も見てみたいと思わせる役者。ナリチュウだわよ!!

dokoni01.jpg


柏原クンのインタビューを見ると、
―― 一番印象に残っているのはやっぱり監督が過激なシーンになると生き生きしていたことでしょうか(笑)。
殺すシーンや燃やすシーン等になるともうスイッチポン!みたいな(笑)。


松井良彦とは?
79年にホモセクシュアルの三角関係を描いた処女作 『錆びた缶空』 を完成させる。
続く第二作 『豚鶏心中』 (81) は故・寺山修司氏の天井桟敷館で長期ロードショーを果たした。
第三作 『追悼のざわめき』 (88 )は、今はなき中野武蔵野ホール (2004年5月閉館) 史上最も多くの観客を動員。


22年前の前作 <追悼のざわめき>
これ調べると、エピソードがいろいろあって、

――その内容の過激さから、1985年のトリノ国際映画祭に出品を予定されながらイタリア税関でストップされるなど、数カ国の映画祭に出品が決まっていたにも拘らず、その全てで上映が禁止となるという事件がおきた(試写を担当した映写技師が嘔吐するということまでおきたという)。

一体、どんな話なのか? 
と言っていたら、社長が中野武蔵野館で観たという。
小人の兄弟が出て来る話。 とにかくタブーでカルト! 
って、わかるようなわかんないような説明なんですけど・・・。

↓DVDの商品詳細に、ストーリーがありました。
確かに、タブーでカルトで過激だわ。


初回限定生産 追悼のざわめき デジタルリマスター版 スペシャル・エディション(3枚組) [DVD]初回限定生産 追悼のざわめき デジタルリマスター版 スペシャル・エディション(3枚組) [DVD]
(2007/12/21)
佐野和宏.仲井まみ子.隈井士門.村田友紀子.大須賀勇(白虎社).日野利彦(人力飛行機舎).白藤茜.皆渡静男.高瀬泰司.(声)松本雄吉 他

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欲望の法則PageTopラスト、コーション 色・戒

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映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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