ゼロ・ダーク・サーティー

「ゼロ・ダーク・サーティー」
(2012/Zero Dark Thirty)


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25日、アカデミー賞授賞式があり、今年は番狂わせの連続でとっても盛り上がりました。
例年同様、授賞式前に駆け込みで候補作品をいくつかミタ。

1作目がこれ。

@TOHOシネマズ有楽座

ほえ、有楽座ってどこだっけ??
何度行っても忘れちゃう。
前は、ニュー東宝シネマ だった。
ここはこぢんまりとしてけっこ好き。


――ビンラデインを追い詰めたのは、
一人の女性だった ―― 衝撃の実話

<ハートロッカー> のキャスリン・ビグローがビンラディン殺害作戦を描くって、こりゃまたハードだよなあ。
おまけに前半の捕虜拷問シーンが問題になって、アカデミー賞監督賞から外されたという噂も。
小心者なもんで、観る前からビビりまくり。
ところが、ところが、これがおもしろかったーーーー!!

2011年5月 ビンラディンが殺害された。
2001年9月11日のテロから10年、CIAのビンラディン追跡チーム、マヤを中心に、作戦にかかわった人々の戦いを描く。

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上司は カイル・チャンドラー 「アルゴ」にも出てた

自分の身も何度も危険にさらされ、男社会の中で時には上司とも戦う。
執念と熱意のマヤは、やがてパキスタン領の隠れ家にビンラディンがいると確信する。
しかし彼の姿も声もDNAさえも得られない。
確たる証拠がないままCIA長官を説得するがGOサインは出ない。

印象的なシーンがある。
CIA本部のカフェテリアで一人ランチをとるマヤのテーブルに長官がやって来る。

――君はCIAに来て何年になる?
――高校を出てすぐリクルートされ12年です。


えええーっ キレ者と言われるマヤは、エール大卒か何かのエリートだと思ってたよ~

――今までどんな実績が?
――何も・・・。私には今の仕事しかありません。


ほどなく作戦のGOサインが出たのだった。

そして隠れ家を米軍特殊部隊が襲撃する様子を映画はつまびらかに再現する。
これが臨場感あふれる演出で、まるでそこで見ているような錯覚さえ覚えた。
しかしあの作戦が、ふたを開けて見るまでわからない、こんな不確かなものだったとは・・・。
ある意味衝撃・・・。
マヤの上司もCIA長官も、大統領さえも、さぞキモが冷えたろう。


今回感じたのは、<ハートロッカー>はひたすら緊張の連続だったが、今回は緊張の中にほどよく弛緩があること。
クライマックスの急襲作戦の前、シールズの連中のノー天気っぷりといったら!

――たしかにビンラディンだっていう証拠がないんだろ?
この作戦がコケて、パキスタンの刑務所でカマ掘られるなんてごめんだぜ。
・・・ ま、それもいっか! ガハハ!


そしてこの後スイッチがONになった時の彼らのかっちょいいこと!
「テロ首謀者殺害に正当性はあったのか?」などと論議があるようですが、単純に彼らのプロフェッショナルな仕事ぶりにシビれた。

この上なくドラマチックな結末であったが、キャスリン・ビグローの演出は、ただありのままを見せるだけ。
キャスリン・ビグローは何かを主張しないし、声高にけして叫ばない。
ラストのマヤの表情が心に残るのだった。

題材にビビってこの映画を見逃すと損しますよ。

===
主役のジェシカ・チャステイン、一体どこからこの役にアプローチしたのか。
マヤは強い女性だけど、それが前面に出ているわけじゃないんだよね。
なんというか・・・もっと内面的な、信念のある人。
ここぞという時にはがんがん行くよ、ってかんじ。
チロルはこのジェシカの演技に好感を持った。
オスカーもイチ押しだったけど、残念でした。

→ 結局この作品では、音響編集賞を受賞した。

CIAメンバーの一人が マーク・ストロング だった。
悪役だとすぐわかるけど、今回はふつーの人だったので最初彼だとわかんなかったよ。
カメレオン俳優のひとりと言えましょう。

シールズのリーダー ジョエル・エドガートンが熊系でチャーミングだったぞ。
あ、やぱりオーストラリア生まれなわけね。熊系の宝庫。

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===
この作品が、「拷問を肯定している」と政治をも巻き込む論争になっているという新聞記事を読んだ。
批判しているのは主に共和党の議員だった。やっぱりね。
映画では水責めのシーンなどがあるけど、警戒するほど残酷ってことはないです。ビビリ派のチロルも大丈夫だった。
議論が高まる中、キャスリン・ビグローは、
「拷問を描く映画より、それを命令する人々を批判すべきだ」
と、議論の喚起自体が目的だったと述べた。

zero04_20130228105342.jpg 
いつ見ても男前ですネ! キャスリン・ビグロー



ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日PageTopリトル・ミス・サンシャイン

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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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