GF*BF

「GF*BF」
(2012/台湾/女朋友。男朋友。)


gfbf04.jpg


この作品は、アジアンクイア映画祭史上最速の、前売り予約開始2時間で完売したという話題作であります。
上映当日も当日券を求めて、そりゃあもう大騒ぎ(?)だったそうな。


【第4回 アジアン・クイア映画祭(2013)上映作品】


冒頭、とある女子高で「校則反対!スカートじゃなくて半パンはかせろ!」運動が起きる。
首謀者とされる双子の父親が呼び出される。
戸籍上では双子の兄である”父親”、彼と双子の関係は・・・??

そこから時は20年前に遡る。
女子ながらたくましく”男前な”メイベル、大きなガタイで細やかな心のライアム、やんちゃなアーロンの三人は、台湾南部の小さな町の高校生。
いつもつるんでいたが、報われない恋をしていた。
メイベルはライアムが好き。だけどライアムはゲイで、ノンケのアーロンが好き。
アーロンはメイベルが好き、という不毛なラブトライアングル。
が、結局、メイベルはアーロンを受け入れる。

時は80年代、社会革命が広がる台湾。大学生となった彼らは社会運動に身を投じる。
やがて社会人となった三人は・・・。
激動の台湾社会を背景に、20年にわたる三人の愛の物語。

いやいやいや、前評判通り文句なしの秀作でありました。
106分があっという間だった。

ストーリーも演出もいいんだけど、やっぱり三人のキャストが魅力的ではまり役なのだ。
さすが今人気の三人、力があるな。
メイベル役グイ・ルンメイ。凛々しくもかわいい。きらめいていた。


藍色夏恋 [DVD]藍色夏恋 [DVD]
(2005/07/06)
チェン・ボーリン、グイ・ルンメイ 他

商品詳細を見る

アーロン役リディアン・ボーン。初めて見たのは <モンガに散る> だった。(<愛・LOVE> にも出てた)
ハーフのイケメン。活躍しているみたいね。

gfbf01.jpg

そして、おなじみ ジョセフ・チャン。もう大スキ!
<花蓮の夏>(2007年東京国際レズビアン&ゲイ映画祭上映作品)では、ゲイの幼なじみにに想われるノンケ青年だったけろ、今回は逆の立場。
そうだ、<花蓮の夏>も、男2 女1 のドリカム状態の話だったっけ。
人気俳優なのに、こんなにゲイ役を演じてくれるなんて・・・(泣)
(この他にも台湾のTVシリーズ<ニエズ>つうのにも出てる。未見)
集会の広場の陰で、刑事さんとハッテンするシーン、エロチックだった。(刑事さんがかっけー)

gfbf06.jpg


===
メイベルとアーロンの関係は続くが、アーロンはお金持ちの令嬢と結婚する。
こどもも生まれたのにずるずるとメイベルと関係を続けているアーロン。
一方、ライアムも妻子ある男と不倫関係を続けていた。
メイベルを不憫に思うライアムは、自分も同じ立場だと気づく。
やがてメイベルは妊娠する。同時に腫瘍がみつかる。
おなかのこどもは双子だった。
一度は中絶しようとしたメイベルだが・・・。

彼らの故郷、高雄の緑豊かな風景がのどかで美しい。
そこから台北に舞台を移し大人になって行く三人。
変わってしまった心、変わらない心。
見ていて胸がしめつけられるようだった。

gfbf02.jpg
↑ ”お父さん”してるジョセフ・チャンもステキ。
  双子のムスメは、”お父さん”が大スキなのだ。


第14回台北電影奨ではジョセフ・チャンが主演男優賞を、第49回金馬獎ではグイ・ルンメイが最優秀主演女優賞を獲得している。
台湾では一般映画なんだよね。たまたまゲイのモチーフが入っているというだけで。
台湾映画の懐の深さをミタ。

ライアムが水泳部ってことで、(なぜか?)サービスショットもあり(笑)
ジョセフ・チャンって惜し気もなくバンバン脱いでくれるのも潔い。ナイッス!
gfbf05.jpg


英語&日本語タイトル 「GF*BF」って、原題「女朋友。男朋友」の直訳だけど、この表記だとなんだか軽~いノリのハッピーな映画なんだと思ってた。
見てみたら全然違う。いろんなものを詰め込んだ、内容充実の一作。


この作品を観た人はみな言う。
「日本で一般公開するべきでしょう」
わしもそう思うで。みんなに観てもらいたい作品。

gfbf03.jpg


【 追記 】

この後、2014年6月7日からシネマート六本木にてロードショウ公開されました~~
よかったよかった!

2度の結婚式と一つの葬式PageTop愛なんていらない

Comment

■ I さん

拍手・コメントありがとうございます。
観る前に自分の中で期待値が上がってしまって、どうなのかな?と思ってましたが、心配は杞憂に終わり、いい作品でした。
主演の二人が賞も取ってるくらいなんだから、公開してくれてもいいのに。
観たい作品が観られないのってすごくじらじらしますよね。
今回の映画祭がきっかけになって公開されますように。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

■Fさん

コメントありがとうございます。
ナイッスな情報ありがとうございます。
刑事役にまさかそんなスペシャルゲストを起用していたとはオドロキました!
まさにカメオ出演ですね。

で、で、
オススメのMV行ってみました!
唐國忠 めちゃくちゃイケメンですね~
見ながらよだれ出そうになっちゃいました。
このMV素晴らしいですね。曲もいいです☆

この映画を観た時、ほんとに刑事さんが超印象に残りました。
と言いながらちょっと顔を忘れちゃいまして、
今回名前を教えていただいたので画像検索したところ、
やっぱりすてき・・・。
何というか、信念が顔に現れているかんじ。
だから、カメオ出演でもインパクトがあったんだと思います。
貴重な情報ありがとうございました。
ブログやってて良かった。多謝

気になる・・・

唐國忠を画像検索すると、やたらとジェリー・イェンとの2ショットが出てきて
気になります。
共演したんでしょうかね。

唐國忠さんのことなど

チロルさん、こんにちは。

少し調べてみました。
>唐國忠を画像検索すると、やたらとジェリー・イェンとの
中国語が分かるわけではないけれど、テレビドラマや映画の作品の項目にはキャストの一覧表が出ているので役者の名前くらいは理解できるので、台湾版維基百科(ウィキペディア)で唐國忠の側からとジェリー・イェン(言承旭)の側からテレビドラマと映画の出演履歴を確認したのですが、二人が同じ作品に出ているという事実はないようです。二人の写真のキャプションには10年来の友人と書いてありましたが。

また、陳志明さんについてなのですが、もしかしたら彼の社会人人生は俳優として始まったのかもしれません。2002年に少しカンフーアクションっぽい映画の主役クラスを演じているようです。しかし、その後作品は途絶え、12年に「GF*BF」に出演。その後は1年に1本くらいゲイの役だったら出演しているのかなあ……という感じです(だから、脇役です)。13年に「一頁台北」の監督アーヴィン・チェンによる映画「私たちまだ愛し合っているかしら?」(英語題名より重訳)で、結婚して子供もいるのにゲイの愛に目覚めてしまう男のカップルのゲイのテニス仲間の一人を演じています。

>台湾のTVシリーズ<ニエズ>つうのにも出てる。未見
私は、5年ほど前に奮発して5枚組DVDのアウトレット版を入手し、既見。それでは、これを観てください。「[翻唱] 因为爱情 同志版 MV」という動画(https://www.youtube.com/watch?v=6TUEVc4EBEc)。4シーンだけ「ニエズ」全20話からクリップされています。いろいろなBL映画、中国語では同志片というそれらのコンピになっていて「因為愛情=インウェイアイチン=愛情ゆえに」という曲のMVと化しているファンビデオです。53秒くらいから張孝全くんが出ます。一度自分を捨てて、自分はそのために自殺まで図った張さんというおじさんが倒れたと聞いてかいがいしく看護をする図体の大きなたくましい乙女・小敏を演じています。

■フロイントさん

こんにちはァ
わざわざ調べてくださって、ありがとうございます!
チロル、カンゲキ~!(古っ)

>二人が同じ作品に出ているという事実はないようです。二人の写真のキャプションには10年来の友人と書いてありましたが。
じぇじぇ~!
共演した縁ではなく、おともだちだったんですね!?ステキ!

>陳志明さん、彼の社会人人生は俳優として始まったのかもしれません。
へぇ~へぇ~へぇ~!
あの存在感と面構え、いえ、ルックス、納得できます。

>13年に「一頁台北」の監督アーヴィン・チェンによる映画
[ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー・トゥモロー?]!!!
じぇじぇじぇじぇ~!
あそこに出ていたのか!?
拙ブログに記事を上げています→http://agorass424.blog43.fc2.com/blog-entry-837.html
早速飛んでみました!
いた~~!!
テニス仲間のショット、後列真ん中ミカン色のポロシャツのメンズですね。
そうだったのか~
いやあ、コーフンしました!やっぱりかこいい!

> >台湾のTVシリーズ<ニエズ>つうのにも出てる。未見
> 私は、5年ほど前に奮発して5枚組DVDのアウトレット版を入手し、既見。
素晴らしいです!さすが!

>「[翻唱] 因为爱情 同志版 MV」
見ました~!すごいすごい!
珠玉の同志片の数々ですね。懐かしい映画がいっぱいあって泣きそう。(特に「藍宇」)
中国語の歌ってしみじみいいですよね。フェイ・ウォンも歌ってたのね。

>一度自分を捨てて、自分はそのために自殺まで図った張さんというおじさんが倒れたと聞いてかいがいしく看護をする図体の大きなたくましい乙女・小敏を演じています。
あまりにフロイントさんの解説通りの張孝全に笑ってしまいました。
張孝全はこういう健気な役にはまりますね。
他の「QUESTION OF LOVE」「SHELTER」などは記事を上げていますので、よかったら検索から行ってみてください。
「TRICK」はいいシーンがfeatureされててうれしくなりました!(連絡先を手のひらに書くとこ)
あ、「NO REGRET」もあった。

マッサージパーラーの二人

チロルさん、明けましておめでとうございます。

昨年12月くらいからお邪魔するようになりましたが、今年もよろしくお願いします。このブログのことは、実は5年ほど前から時々読ませていただいていました。中華系同志片や世界のGTM(Gay Themed Movies)の情報や意見を知るための楽しいひと時でしたが、自信がなかったのでコメントは遠慮していました。

陳志明さんが出演している短編映画がありましたのでお知らせしたいと思います(何か陳志明さんの追っかけみたいですが)。
台湾の國立臺北藝術大學(略称=北藝大。國立臺灣藝術大學(略称=台藝大。李安(アン・リー)や侯孝賢(ホウシャオシェン)の母校)とは別の大学)の学生の撮影した作品です。「 [Engsub] THE YOUNGER - Taiwan Gay Movie」(https://www.youtube.com/watch?v=JBXfZsbJgpk&feature=youtu.be)という15分弱の作品です。
アルツハイマーを患った祖母のたった一人残った身内の青年が高額な祖母の医療費を払うために、ゲイマッサージの店で働かざるを得なくなる、そのゲイマッサージの店のお客さん役で陳志明さんはバスタオルで腰を被うだけの熱演です。その青年と少しプライベートの話をしたり、プレゼントのスニーカーを上げたりします。「GF*BF」の忠良(張孝全)をいたぶるマッチョなゲイの警官役とは違い、心の優しさがにじみ出るような穏やかな感じの中年役です。ラストの公園のベンチで青年がおばあちゃんと歌を歌うシーンも少しホッとさせられます(おばあちゃんの認知症の勘違いで普段ははたかれたり小突かれたりしているのに)。

■フロイントさん

今年もよろしくお願いいたします

>実は5年ほど前から時々読ませていただいていました。
ええ~そうだったんですか?ありがとうございます。
どうぞ引き続き気楽にコメントしてくださいね~

「 [Engsub] THE YOUNGER - Taiwan Gay Movie」
いい作品でした!
学生の作品とは思えないクオリティの高さ。
マッサージで、青年と先生の手が重なり合うとことかうまいですよね。
ここが一番はあはあしたとこでした。
これいつ頃のなのかな?陳志明さんが今まで見た中で一番貫禄あって熊っぽくてすてきです。
役どころが陳志明さんと合っていて、存在感あり。
青年も健気でよかった。
しかし、学生が製作する作品でこういうテーマを選ぶというところが台湾らしい。
良い作品を紹介してくださってありがとうございました。

台湾らしい

チロルさん、おはようございます。

>これいつ頃のなのかな?
調べてみると2014年の作品らしいです。You Tube上でこの作品と監督と撮影の学生が10分ほどのインタビューをうけている動画をカップリングして1本にした動画があって、それが2014年12月25日のアップになっていますね(24だったかも)。なんと撮影が女性のカメラマンです。カメラウーマン?

>学生が製作する作品でこういうテーマを選ぶというところが台湾らしい。
その台湾らしさをもう少しご覧になってください。2013年の「《誤差》台藝大98級廣電系作品 」(https://www.youtube.com/watch?v=IzIb_geCywM)という33分という大作短編映画です。國立臺灣藝術大學の学生の作品です。
自分で決めたルールに従い、他人の遅刻なども厳しく指摘するどちらかというと堅物の経営学専攻の学生・文律(ウェンリュウ、謝誠洋さん)と美術コースを専攻しているちょっと野性的な濃い顔の藍子安(ランズーアン、周柏均さん)の不器用な交流を描きます。
留学を目指している真面目な堅物・文律を、粗野な感じのある子安は気になって仕方がない。どうにかして話すようになり、強引に家に押しかけて誕生日を祝う(腕時計をプレゼントする)。酔っぱらったと言ってベッドに横たわる文律が「キスしたいか」と聞くようなんですが(ここの中国語はまだ不明)、すると子安は彼の上にまたがり、キスを始めます。丁寧に描くキスシーンです。そしてタンクトップを脱いで、そのあとはフェイドアウト、翌朝の子安の裸の背中がまぶしい。
子安の「不要走」(「行くな」「行かないでくれ」の意味)という紙飛行機に書いた語句を見て、文律は涙を流します。しかし、予定通り留学に出発し、子安は親の期待を裏切り家業を継がず子供たちに絵を教えている。
久しぶりに留学先から戻った文律は少しあかぬけて結婚している。子安はあの文律の誕生日にベッドから落ちて壊れて止まったままの小さな目覚まし時計をまだ大事に持っている。
子安の純情ぶりが感じられるラストです。
上の「The Younger」はプロの俳優さんを使っていると思いますが、この「誤差」は全部学生が演じていると思います。丁寧にキスシーンを演じてくれた二人に感謝です。

■フロイントさん

こんにちはァ

>なんと撮影が女性のカメラマンです。カメラウーマン?
ほお~。こういう映画のスタッフや監督が女性って、ままありですが。
なかなかなシーンの連続ですよね。

> 《誤差》台藝大98級廣電系作品 」
こちらは李安の母校の方ですね。
主演の二人もそこの学生さんなのでしょうか。
キスシーンも意外に自然なかんじでいいじゃないですか。

> 子安の純情ぶりが感じられるラストです。
たしかに。
時の流れが二人の様子でたしかに感じられるところとか
よく出来ていると思いました。

途中で英語字幕がなくなってしまい、く、暗い・・・
と思ったとですが、フロイントさんのあらすじで助かりました。
多謝

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

プロフィール

ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
過去記事へのコメントも歓迎です。
尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

リンク
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ(タブ)

最近のトラックバック
カテゴリ
カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

ブログ内検索

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
QRコード

QRコード

RSSフィード