わたしはロランス

「わたしはロランス」
(2012/フランス+カナダ/LAWRENCE ANYWAYS)



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【2013年 フランス映画祭 上映作品】 その2

フランス映画祭2本目。

フランソワ・オゾン作品 <ぼくを葬る>のメルヴィル・プポー主演。
”あの”メルヴィルが、MtF のトランスジェンダーを演じるってとこに引かれて見てミタ。


モントリオール在住の高校教師ロランスは若くして文学賞を受賞し、ハンサムでセクシー、生徒にも人気がある。
恋人フレッドとはラブラブ。
ところが突然「女になりたい」と告白。
まさに青天の霹靂、パニックなフレッドだったが、彼の最大の理解者であろうと決意する。
十年にわたる二人のラブストーリー。


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メルヴィル・プポーがあまりに男らしくセクスィ~  なので、突然の告白にフレッドだけでなく観客もついて行けない感。
それまでにロランスが感じていた違和感や葛藤が映画では描かれないのでとまどっちゃう。
→ 観客をとまどわせるのも監督の意図なんだよね?

ロランスが初めてスカートをはいて授業に臨んだ時のシーンが忘れられない。
ざわついたクラスが一瞬の内にしーんとなる。
自分が望んだ本来の姿なのに・・・ロランスのいたたまれない気持ちが伝わってきてつらかった。
トランスの人たちはみなこういう思いを通って来たのか。

その時一人の女子生徒がさっと手を挙げた。
何を言うかと思ったら・・・

「先生、○○ページのところ、代理の先生の説明じゃわかりませんでした。
説明してください」

このくだりにじーんと来ちゃったよ・・・いいな。

しかし時代は’80年代、性同一性障害はカナダでもまだ精神障害の一種とみなされていた。
一部の保守的な保護者の動きで、ロランスは学校を解雇される。

フレッドと二人で街に出ると、化粧をしてイヤリングをしスカートをはいたロランスは、好奇の目にさらされる。
彼の理解者でいようと決めたフレッドだったが・・・。

↓ 好奇の目は時に暴力も生み・・・
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フレッドは家を出る。そして別の男性と結婚・出産・・・。
ロランスは作家として成功するが、二人は互いを忘れられない。

数年後二人は再会。フレッドは夫には仕事で留守にするとうそをつき、ロランスと旅に出る。
しかしロランスの女友達が夫に告げ口しばれてしまう。
このことが二人の別離を決定的なものにする。

彼は女になりたかった。彼は、彼女を愛したかった。
どこにも行けない”愛”に果敢に挑戦する二人の
とても”スペシャル”なラブストーリー


まさに”スペシャル”なラブだった。
うーん、あまりに”スペシャル”でちょっと共感しづらかった。
二人はかつて絶頂だった幸福な時の”幻影”を見ていただけだったのでは?
もはや”男”ではないロランスとどう向き合うのか?と二人を見ていたけれど・・・。

にしても長尺。3時間近くあった。

↓ 独特の映像美! カメラワークがこってる
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===
メルヴィル・プポー、前半の女性としての姿は、美青年でも(さすがに年取ったけろ)こんなかんじになっちゃうのか~ってかんじだったけど、これは演出だったのね。
10年後の後半は美しかった。しっくりきてるかんじ。

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フレッド役スザンヌ・クレマンは、チャーミングなんだけど ほどほどブス (シッツレイ!)  ステキな女優だった。
→ 2012年カンヌ映画祭、ある視点部門 主演女優賞受賞

ロランスのママ役を、今回のフランス映画祭団長ナタリー・バイが演じている。

→ 上映終了後ナタリー・バイが登壇してのQ&Aあり


監督グザヴィエ・ドランは24歳。
本作品を含む3作品がすべてカンヌに出品されているという快挙。ゴイス。カナダ生まれ。オープンリーゲイ。

anyway01.jpg  メルヴィルと監督さん


===
この作品は9月よりロードショウ公開されます。
今年のフランス映画祭上映作品のほとんどがロードショウ公開が既に決まっているという、フランス映画ってやっぱり強いのねと実感した次第です。


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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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