短編集A 彼らはつながる

「短編集A 彼らはつながる」

sabba04.jpg  [ダニエル]


【第22回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2013)上映作品】

会場をスパイラルホールに移しての第2ラウンド。

ショートフィルムをミタ。

今年のテーマは :
自分の日常とは異なる世界や人々と出会う主人公たち。馴染みのない世界と出会った時、彼らはどんな決断を下し、行動するのか?


1) [夜の森]
  (2012/USA/A NIGHT IN THE WOODS/8 min.)

ゾンビウィルスが蔓延した世界。
サラというパートナーを失ったレイは、ウィルスから逃れるために森へ逃げ込み、森の中でミナと出会う。二人は反目しあうが、ゾンビからの攻撃を受ける。
二人は生き伸びるために、共闘できるのか?


ミナはレイにたずねる。「あなたは男?それとも女?」
そうなんだよね。性別不明のレイに、「あり?ボーイズ短編集を見るつもりが、ガールズ短編に来ちったべか?ま、いっか」と思った。
どうやらレイはトランスジェンダーらしい。
ミナはこの期に及んで「男なら男らしく、女なら女らしい格好をしなさいよ」とほざく。
そしてゾンビが次々と襲ってきて・・・という、ちと変わった一作。
これまでさすがに「ゾンビ物」短編はなかった。

2)[ドクター・グラマー]
  (2012/USA/Doctor Glamour/14 min.)

sabba03.jpg


天才的な科学者ウォルターはイブと恋に落ちるが、イブは宇宙人に連れ去られれてしまう。イブを取り戻すために、自身の科学者としての才能を生かし、ドクターグラマーを召喚する!
二人はともに戦う中、友情を育み、やがて・・・


異色のロックミュージカル仕立て!
トリックスターのドクターグラマーが「ロッキーホラーショウ/日本版」の藤木孝をホーフツとさせる。
これまた変わった一作。

3)[ダニエル]
  (2012/オランダ/DANIEL/8 min.)

ダニエルは、夏休み中のある日、ある兄妹と知り合う。次第に兄に惹かれていくダニエル。夏のある1日を描いた夢のような美しい物語。

(TOP画像ご参照)
セリフがなく、三人とも美少年美少女。オランダの田舎の風景も美しい。淡い初恋っぽい一作。こういうのもイイネ!

4)[ふたりの休暇]
  (2012/USA/SABBATICAL/12 min.)

sabba01.jpg

フィリップとサムは、煮詰まった同棲生活から逃れるため、二人別々に休暇を過ごす。
それぞれの休暇が終わった後、二人は元の関係に戻れるのか?別の時間を過ごして絆が深まったのか、あるいは、互いに別の道を歩むのか?


これはおもろかった!
久しぶりの再会に二人はとまどう。
この休暇の間、互いに何があったのか?
探り合いのような会話が続き、不思議な緊張感にドキドキした。
カプルの二人もイケメンでグ~!続きを見たいと思わせる一作。

サム役(画像右)マイケル・カルボナーロは <お願い!チェリーボーイズ>(2007年16回上映作品)の主役のコだったのねえ~
すっかり大きくなっちゃって、おばさん、びっくりしちゃった!

5)[ウィーンの夜]
  (2012/AUSTRIA+USA/HATCH/17min.)

真冬のウィーン。セルビアからの移民のミロとビリャナは貧しさゆえに授かったばかりの子供を手放すしかない。一方、トーマスとアンドレアスは自分たちの家庭に迎える子供を長年探し続けている。
この二つのカップルがある一瞬だけ巡り合う瞬間、お互いに何を思うのか。


赤ちゃんが欲しくてたまらないゲイが赤ちゃんポストの前で張っていて、赤んぼを手に入れるというユニークな着想。
家に連れ帰っておむつを替えたり、いそいそと世話を焼く男。赤んぼを戻して来いと諭すカレ。
見ていてせつなかった。こんなに赤ちゃんが欲しいと思っている人に養子は認められないのだろうか。
オーストリアはパートナーシップ法が認められているけれど、養子はだめなんだろうか?
不法入国の若者、ゲイのカップルとウイーンの「今」が見える。

↓ 監督さん クリストフ・クシュニグ ステキ☆
sabba02.jpg

6)[スロウ]
  (2011/USA/SLOW/13min.)

初対面の男性を自分の部屋へ招き入れたときから、お互いの先入観が交錯し緊迫する。緊張感あふれるスリリングな作品。

視覚障碍者の男性が出会い系で知り合った男を家に迎えるというドキドキする展開。
コトを急ごうとする男、ゆっくりマイペースで行きたい男性。
これまでの短編って意外とアフリカンアメリカンの作品ってなかったな。

7)[1歳の誕生日]
  (2011/USA/DOL(First Birthday)/11min.)

ボーイフレンドと犬と同居中のニックは、甥っ子の1歳の誕生日会に向かう。
両親、兄夫婦、そして自身も甥っ子の誕生に喜ぶ幸せな誕生日会後、自分の日常生活へと戻っていく。監督自身のカミングアウトともなった作品。


親戚の集まりにカレは一緒に来ない。だけど兄夫婦はカレのことも知っている。
ニックは甥っこを見て、こんなこども欲しいなと思ったのだろうか。
のどかなスナップの中、いろいろと考えさせられた一作。

===
今年の短編集は一定のテーマで集めたのでしょうが、なんだか一風変わった作品が多かった。よく言えば統一感ありともいえるが、どれも10分前後の作品で、メリハリに欠けるような。
唐突に終わるので、隣りの人が「えっ、おわり!?」といちいちつぶやくのに笑えた。
もう少しふつーにロマンチックな話とか、くすっと笑える話とかあったら良かったなあ(ぜいたくぅ?)



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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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