インターセクション

[インターセクション]
(2012/NEW ZEALAND/INTERSEXION)


intersex01.jpg

【第22回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2013)上映作品】

かねてより興味のあるテーマだったので、観るのを楽しみにしてました。

このところ映画祭でドキュメンタリ作品が多く上映されつつあるわよね。
今年はこの作品を含め三作品。
ドキュメンタリ好きとしてはありがたいこってす。



新生児の親がよく聞かれる質問――「赤ちゃんは男の子? 女の子?」。でも、そのどちらでもないとしたら…? 
2000人に1人の割合で生まれてくるとされるインターセックス(性分化疾患)の子ども。ニュージーランドで初めてインターセックスであることをオープンにしたマニ・ブルース・ミッチェルは、仲間に会うために世界中を旅する。
彼らが笑いと涙を交えながらフランクに語った、自らの性に対する思いとは?


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2000人に一人というきわめて高い割合で生まれて来るのに、私たちはあまりにも「インターセックス」について知らない。
劇中でも街の人々に「インターセックスを知ってますか?」と尋ねるシーンがある。
みな「知らない」と言い、その高い割合に一様に驚く。

インターセックス(以下IS)というのは非常に複雑だ。
それをこのドキュメンタリはわかりやすく解説し進めて行く。

ISのマニが仲間に会うため世界中を旅する。
いろんなISの人たちがいる。ISは多様なのだ。
こんなに多くのISが語るのを初めて見た!

ISは誕生の段階で性を決定づけられ、その「性」にしたがって手術を繰り返す。
本人に自己決定権がない。医者と親が話を進めて行く。
成長して性自認が出来るようになった時、心と体の不一致が生まれたりする。
多くのISの苦悩。
そして50年も医療方針が変わっていないという大問題。

”奇跡的に”手術を逃れた何人かが出て来る。(親が手術を拒否したり)
彼らはみなハッピーに見える。なぜなら「そのままの自分」でいるから。
「ありのままの自分」でいることの幸福。

早い段階で手術を進める「大人たち」は、要するに”カンペキな性器”を求める。
ちゃんとした性器がないと人として社会生活を送れないでしょ、と。
ISの人たちの「人間=性器じゃない」「私たちは性器で存在しているわけじゃない」という叫びが心に残った。

ISの人々は苦悩多い人生ではあるけれど、全てのISが不幸であるわけではなく、今現在幸せな人もたくさんいるという描き方がポジティヴで良かった。

カストロ通りに住んでいるISは、
「ここでは何でもありなのよ。暮らしやすいわ」

小柄なおじさんといったかんじの40代のIS(ちょっと爆笑○題の片割れのようなww)、男でもあり女でもある複雑な人。
この人はどういう人と恋愛するんだろう?と思っていたら、カレシはバイセクシュアルだった!
なんだ、そうか!目からウロコ!

最後の方でこの人が語るには・・・
――40代になった頃、股間が裂けて来た。
何だろう?と思ったら、膣が出て来たんだ!
僕には膣もあったんだよ!

これにはさすがにア然・・・口が開いてしまった。
40代になってもなお進化し続けるからだ。
まさにグラデーション!

これをあっけらかんと語る彼に思わず笑いが出た。

===
intersex02.jpg

↑ シンガーの彼はたしか「AIS」(アンドロゲン不感症候群)の人で、染色体xyで、極めて小さいペニス、二次性徴で女性化し乳房がふくらんで来たと言っていた。
「ペニスが小さくて悩んでいる男がいるけど、オレのを見たら勇気が出るはずさ」と自虐的ジョーク。
彼はISである自分のことをyoutube に投稿し続けている。

とにかく画期的な一作。
見ることが出来て良かった。多謝。

男でも女でもない性PageTopGOGOボーイを追いかけて

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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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