黒いスーツの男

「黒いスーツの男」
(2012/フランス+モルドヴァ/TROIS MONDES/THREE WORLDS)


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【2013年 フランス映画祭 上映作品】 その3

今年のフランス映画祭上映作品。
映画祭のオープニングに、主演のラファエル・ペルソナも登場。
「アラン・ドロンの再来」というキャッチコピーに、思わず壇上のラファエルをガン見。
う~~ん、どうだろう??
これは映画でじっくり見てみないと。つうことで・・・。

@ヒューマントラストシネマ渋谷

苦労して出世した自動車ディーラーのアルは、10日後に社長令嬢と結婚式を挙げる予定だった。仲間たちとパーティーで、ついついはめを外してしまった彼は、深夜のパリの街角で男を車ではねてしまう。動揺したアルは現場から逃走するが、一連の状況をジュリエットがバルコニーから目撃していた。

人生の成功を手に入れるまであと10日、深夜のパリで起きた事故、
将来を約束された男の運命が狂い始める――


貧しい境遇の青年が、その美貌と才覚でのし上がり、お金持ちのお嬢さんも手に入れて、成功をつかむ寸前で挫折する、つうのはありふれた昔からよくあるストーリー。
[陽のあたる場所] とか本家アラン・ドロンがはまり役だった[太陽がいっぱい]とか。


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この作品の新味は、青年に二人の女を絡ませたところにある。
被害者に同情した事件の目撃者ジュリエットは、彼の妻ヴェラと親しくなって行く。
ヴェラたちはモルドヴァからの移民で金に困っているとわかる。
ジュリエットは病院で見かけたアルの後を尾け彼と接触する。
彼らに金を用意してやって欲しいとアルに言う。
ジュリエットは「仲介役」となって行くのだった。

ここまでは女二人が「共闘」する形で、彼らの奇妙な「三角関係」はバランスを保っていたのだが・・・。

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(以下若干のネタバレあり)

連絡を取り合う内、アルとジュリエットは関係を持ってしまう。
ここから三人のバランスが崩れて行く・・・。

えっ、そこで寝ちゃうわけ????
えーっ、なんか納得できない。
ジュリエット、妊娠3か月なのに・・・。

チロルは納得できないけど、おフランス的には極めて自然な流れなのかも。

昏睡状態だった被害者が息を引き取る。
今さら金をもらっても夫は戻って来ない。
アルに会わせて欲しいとジュリエットに詰め寄るヴェラ。

この後アルはどうなるのか? 結婚は? 彼の罪は?

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この映画にどうものっていけなかったのは(はい、のれなかったの・・・)、アルを「いい人」にしたこと。
ひき逃げはしたものの、アルは「いい人」なのだ。弱い部分を持った人間。
本来観客は、「いい人」や「弱い人間」に共感するはずなのに、それゆえにアルという男が凡庸に見えた。
もっとワルで、もっと野心にギラギラしていたらかえって共感出来たと思うのよ。
カトリーヌ・コルシニ監督は、”あえて”ワルに描かなったのかも知れない。

しかし、ラファエル・ペルソナにとって「アラン・ドロンの再来」というコピーは気の毒に思う。
一般にはこれほどキャッチーでわかりやすいものはないけれど、本人はいやだろうなあ。
ドロンと比較されたり、ハードル上がったり。
もっとも若い観客にとっては、「アラン・ドロンって誰?」ってことになるかも知れない。

やっぱりアラン・ドロンに代る人なんてこの世にいないのよ。
と思いながら、また、「第二、第三のドロン!」が登場した時、必ずチェックするだろうなあ、ずぶん。

観終わって、
出て来てすぐ事故に遭い死んでしまう被害者=ヴェラの夫の方がずっとイケてたね、
とたもたもと意見が一致したのだった。
ペルソナ、ごめ~~ん!!


マイラ ―むかし、マイラは男だった―PageTopいてはいけない人

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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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