42 〜世界を変えた男〜

「42 〜世界を変えた男〜」
(2013/42)


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祝!ボストン・レッドソックス ワールドシリーズ優勝!
昨年の最下位から、激戦の東地区優勝。
ボストシーズンに入ってからは、知将マッドン監督率いるタンパベイ・レイズとのディヴィジョンシリーズ、シャーザー、カブレラを擁するデトロイト・タイガースとのアメリカンリーグチャンピオンシリーズを勝ち抜きワールドシリーズへ。
セントルイス・カージナルスを倒し、ワールドチャンピオンとなった。
デトロイトとの闘いが実質的なワールドシリーズじゃなかったかというくらいの死闘だった。
シーズン終わってみたら、今年のサイヤング賞とMVP(2年連続)がいるチームなんすから。(ついでに2011年MVPのバーランダーもいる)

いかん、いかん、話していたらきりがない。
つーことで、メジャーリーグつながりってことでひとつ。
レッドソックス優勝で、はればれとした気持ちでミタ!

@新宿ピカデリー

黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの伝記ドラマ。白人の世界だったメジャーリーグに飛び込み、偏見や差別に屈することなく奮闘した彼の姿を描く。


[LA コンフィデンシャル](脚本)以来、ブライアン・ヘルゲランドはチロルのお気に入りなのだ。
自分のスタイルがあっていいのよね。
そのヘルゲランドがジャッキー・ロビンソンを!?
一体どんなんかしら? 期待は高まる。

メジャーリーグのレジェンド、ジャッキー・ロビンソンについて、知っているようで知らない。
とっても興味深く観ました。

大戦が終わり新しい時代がやって来る。これからは黒人選手の時代だと、ブルックリン・ドジャース(LAに移転するのは1958年)のGM ブランチ・リッキーは、有望な黒人選手と契約しようとする。
リストの中からピックアップされたのが、ジャッキー・ロビンソンだった。

――優勝するためなら、どんなことでもやる
  その為に有能な選手が欲しい


GMとしての彼の理念は実にシンプルでまっとう。
周囲の反対を押し切り、ジャッキーと契約する。契約に際しリッキーは言う。

――これから君には様々な困難が待っているだろう。
  やられてもけしてやり返すな。
――俺に、やられてもやり返さない腰抜けになれと?
――やり返さない勇気を持つ選手になるんだ。
  敵はあまりにも多い。
  彼らのレベルで戦ってはならん


この作品、いちいちセリフがいいんだよね。さすがブライアン!

ってことで、ドジャース傘下のモントリオール・ロイヤルズに入団。そこで結果を出しコールアップされてドジャースへ。
はじめてドジャースのクラブハウスに足を踏み入れたジャッキー。

まだロッカーが用意出来てないから、今日のところはここでがまんしてくれ

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このシーン、好きなのよ。
おお、#42 キターーー!
ってかんじで、じーんとキタ。

1947年4月15日、ジャッキー・ロビンソンはメジャーデビューを果たした。

最初にリッキーはジャッキーに、メジャーでやっていくには相応の覚悟が必要だ、と言う。
このリッキーの先制パンチ!
この先どれだけの偏見や差別、バッシングが待っているんだろう・・・と観客も覚悟する。

ところがとんだ肩すかし。
もちろん、あからさまに嫌悪するチームメイトや、不利なジャッジをする審判、接触プレーでわざとケガさせる相手チームの選手はいるんだけど、抑制された描写に、あれあれあれえ~? 
ブライアンはあえてベタな展開を避けたんだよね。だから全然クサくない。
それでも命の危険にさらされたり、緊張感のある描写もあって気が抜けません。

これはジャッキーのドラマであるけれど、GMブランチ・リッキーの物語でもある。
レジェンドの陰にいたもう一人のヒーローを描いたことで、ただの「ジャッキー・ロビンソン物語」にしてないところがミソ。
リッキーなくして、ジャッキーというレジェンドは誕生しなかった、という真実がよくわかった。

ジャッキーと一緒にプレイ出来ないと言い出す選手に、それならよそでやってくれ、とリッキーはばんばんトレードに出す。
ジャッキーがいるなら試合をしないと言う他球団の社長に、結構、それならうちの不戦勝だ!
リッキーはGMでもあり、球団社長でもあったんだよね。絶対的権力持ってるからこそ出来たことも多い。
どこかのプロ野球のオーナーよ、権力はこういうふうに前向きに使ってみたら?

時にくじけそうなジャッキーには、サポートを忘れず励まし続けた。
ハリソン・フォードは、リッキーのカリスマ性をよく演じた。

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もう一人、陰のヒーロー 記者・ウエンデル・スミス(アンドレ・ホランド)は、ジャッキーの為にリッキーが雇った。
話題のルーキーの記事を書き、彼をサポートする為に。
黒人であるがゆえ、記者席に入れず観客席で膝の上にタイプライターを載せて記事を書く。
彼もまたジャッキーと共に戦った一人と言えましょう。黒人で初めて記者クラブへの入会が認められた。

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ことほどさように、ジャッキーの活躍は世の中を動かして行く。
ドジャースの選手たちは、ジャッキーの真摯な態度、ひたむきなプレイに態度を変えて行く。

フィラデルフィア・フィリーズの監督が、ジャッキーに差別的な野次を浴びせる。(ほんとに聞くに堪えない)
さすがのジャッキーも心折れそうになる。
翌日のゲームでも同じことが繰り返され、とうとう一人の選手がフィリーズベンチに文句を言いに行く。
ジャッキーは言い返せないことを知っていたから。

もうこの辺から涙腺崩壊・・・。

南部出身の保守的な人気選手、ドジャースのSS ピーウイー・リースがジャッキーの肩に腕を回すシーン。
もう涙腺直撃のシーンの連続であります。

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↑ ジャッキー役チャドウィック・ボーズマンは、
  プレイシーンも多くよくやった!

そして又、この映画はジャッキーと妻・レイチェルのラブストーリーでもある。
二人で困難を乗り越えた愛の軌跡。

ブライアン・ヘルゲランドの脚本は、人物造形が深く全てに過不足ない。
予想以上に素晴らしい作品だった。
メジャーリーグに興味のない人も楽しめると思います。
文句なし今年のBESTランクイン決定。

===
ジャッキーの時代から今やメジャーリーグは開かれて来たが、審判の世界はちょっと違うような。
審判にアフリカ系アメリカ人やアジア系はまず見ない。
メジャーの審判はめったに欠員がなく、非常に狭き門と聞いたことがある。
まだ「聖域」があるってことだね。

===
メジャーリーグを見始めた時、敵味方全員が#42を付けてプレイしているのに驚いた!
なんだこれえ~?! ジャッキーロビンソン・デイのこと。
この2チームだけでなく、この日はメジャーリーグのチーム全員が#42を付けていたのだが。
ジャッキー・ロビンソンがメジャーデビューした4月15日を記念して毎年行われる。

先のチームメイト ピーウイー・リースのセリフ:
――全員が「42」を付けたら、誰が誰だかわからない。
  何の問題もなくなるのにね。


という意味もあったのか・・・と目からウロコだった。

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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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