マタドール<闘牛士> 炎のレクイエム

[マタドール<闘牛士> 炎のレクイエム]
(1986/スペイン/Matador)


mata03.jpeg

昨年末、[ブランカニエベス] を見た後、闘牛つながりで見てミタ。

ペドロ・アルモドバル初期の作品です。

かつての花形闘牛士デイエゴ・モンテスは、闘牛中の事故でけがを負い引退、今は闘牛学校で指導している。
彼の教え子アンヘルは、ある夜近所に住むエヴァをレイプ、翌朝警察に出頭する。
訴えるつもりはないとエヴァが言うと、アンヘルは最近起きた連続殺人事件について自白し始める。



なんだか不思議な話だった・・・。
アンヘルがレイプに至ったのは、ディエゴの何気ないひとことからだったのよね。
まだチェリーだというアンヘルにディエゴは、
「君は男が好きなのか?」と尋ねたの。

否定したアンヘルはその夜、自分が「男」であることを証明しようと犯行に及ぶ。
一方エヴァは最初から訴える気はなく、事情を聴きにやって来た刑事に、
「彼はレイプの間ずっと泣いてた」と言い、「別にいいわ」。

彼女の方がよほど「男気」があるのだった。
エヴァのケロッとした態度に、スペイン的なものを感じたわ。

ってことで自分のレイプがなかったことにされ、どうしても「マッチョな男」になりたいアンヘルは連続殺人の犯人は自分だと言い始める。

えっ、こいつ何なの?理解不能・・・。

というのは、観客はすでに事件の犯人を知っているのだ。

アンヘルは犯人しか知り得ない犯行のディテイルを自供し始める。
えええ、なんじゃこりゃ?ますます不可解・・・。

そこにアンヘルを担当するという弁護士マリアが現れる。

mata01.jpg


ここから複雑な人間関係が絡み合う。
エヴァはディエゴの恋人であった。そして、アンヘルの事件をきっかけに、マリアとディエゴは関係を深める。
実はマリアは闘牛士であったディエゴの異常な崇拝者。そしてマリアとディエゴこそが連続殺人の犯人なのだった。(これは物語の早い段階で観客に提示されている)
二人は殺人の中にだけエクスタシーを感じるのだった。

ではなぜアンヘルは犯行のディテイルを知っているのか?

事件を担当する警部は、何かおかしいと思い始める。
そして――

ペドロ初期作品らしいスペインの泥臭さが感じられる。
物語はいろんなことがてんこ盛り。
過剰なエロティックシーン多し。

↓ ペドロらしい遊びゴコロ溢れるシーン
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主演のディエゴ :ナチョ・マルティネスはジェレミー・アイアンズのNG二枚目。

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マリア :アサンプタ・セレナは、’80年代らしい美女。

アンヘル:初期作品常連の アントニオ・バンデラス
警部役は、エウセビオ・ポンセラ!!
この作品での彼とバンデラスの相性が良かったので二人を次の [欲望の法則](’87) で起用したとのこと。

mata02.png


ポンセラのガールフレンドにアルモドバル初期作品のミューズ、カルメン・マウラ。

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闘牛学校が興味深い。
ほえ~、こんな学校があるのね。
授業風景や衣装など、マタドールファンには見どころがありましょう。

アメリカン・ハッスルPageTopアイム・ソー・エキサイテッド!

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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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