アデル、ブルーは熱い色

【アデル、ブルーは熱い色】
(2013/France/LA VIE D'ADELE CHAPITRES 1 ET 2)


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このところ、ブログの方がさぼりがちであります。
ぼちぼちとあげて行きますので、見捨てないでおつきあいくださいませ。

2013年カンヌ国際映画祭でパルムドールを審査員の全員一致で受賞した。
本来は監督一人に授与される賞を、主演女優のアデルとレア・セドゥにも贈るという異例事態が起きた。

女たちの同性愛の物語ということもあり観たかった。

@ヒューマントラストシネマ有楽町


アデルは道ですれ違ったブルーの髪の女に一瞬で心奪われる。偶然再会を果たしたエマは画家を志す美学生。
アデルは一途にエマにのめり込んで行く。
数年後、アデルは教師になる夢を叶える。エマの絵のモデルを務め二人は幸せな日々を送っていたが・・・。


アデルは高校の上級生トマ(イケてるモテ系)に誘われデートするが、何か違うと感じる。
確認するように彼と寝てみるがやっぱり違う。自分にも彼にもうそをつきたくない。
彼に別れを告げる。

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トマを傷つけたこと、自分の中のよくわからない違和感。アデルは自分の部屋のベッドで泣く。
泣きながらベッドの下をごそごそ。
なんだ、なんだ?と思っていたらチョコバーだった(笑)
ああ、アデルはまだティーンエイジャーなのね、と。
こういうエピソードのひとつひとつがうまいのだ。しかもこのあたりのアデルの描き方がきわめて自然で、まるでドキュメンタリを見ていると錯覚するようなタッチ。
アデル・エグザルコプロスのインタビューを読むと、監督は彼女に「自然体」であることを求めたという。
→ トマとの一件は後の布石になっている。

↓ アデルがナチュラルでとってもキュート☆
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その後クラスメート(♂)に誘われて気晴らしにゲイバーへ。
その近くのとある店に入ると、そこはレズビアンバーだった。
そこで青い髪のエマと再会するのだった。

二人が行ったゲイバーは客層が彼らと同年代のティーンエイジャーが多かった。
フランスでは高校生がナチュラルにゲイバーに出入りしていることにオドロキ!
日本でも今はこんなかんじなのかな?
チロルは勝手に、ゲイバーデビューは高校を卒業してから みたいに思ってた。(ま、人それぞれだろうけど)

アデルはエマと出会い、めくるめく官能の世界を知る。

この作品は、アデルとエマのエロティックなラブシーンも話題のひとつ。

「ゲイの映画はたくさんあるが、レズビアンについての映画は数少ない」
ジェンダー論の溝口彰子先生がそう言ったが、見ながらしみじみとほんとにそうだよな、と思った。

そもそものレズビアンのセックスライフというのがよくわかっていなかった。
にしても、主演女優の二人の熱演には頭が下がります。
特に若いアデル(1993年生まれい)にはさぞ過酷な撮影現場であったでしょう。

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二人は急速に仲を深めて行き、やがて一緒に住むようになる。

互いの家にも招かれる。
アデルの家では、エマは哲学の勉強を見てくれる年長の友人として紹介される。
エマの家は進歩的でオープン、エマの父は美術愛好家であった。

アデルの家の夕食はパパが作ったトマトソースぐちょぐちょのパスタ。
へぇ~、フランスの家庭でもパスタって食べるんだあ。しかもテレビを見ながら。
後からこれはアデルの家が”非情に庶民”であることを表していると気づく。
そういえばパスタはなべごと食卓にどーんと出してたっけ。
だからアデルは早く社会に出て堅実な教師の道を選んだわけだ。

エマの家では殻つきの生ガキと白ワインを出してくれた。
(アデルは実は魚介類が苦手。だけどそれは新鮮でおいしいものを今まで食べたことがなかったからでは?)
二人の家庭環境の違いというのも、エピソードの積み重ねで明らかにされていく。
やがてそんな二人の生き方の違いが少しずつ二人の溝を深めて行く。

アデルが同級生にエマとの仲を詮索され、レズビアンと揶揄されたり、アデルは職場でエマとの同居を内緒にしているといった同性愛特有のことがあるものの、つまるところこの物語は普遍的なラブストーリーであります。

出会い、蜜月、すれ違い、浮気、ケンカ、別れ、再会・・・。

二人を ♂&♀ や ♂&♂ に置き換えても、愛のかたちは変わらない。
ただアデルの狂おしい恋心、せつない思いが痛いくらい胸に突き刺さるのだった。

===
レア・セドゥってこのところすごい活躍だよなあ。
ある時は女殺し屋(【ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル】)、ある時はアンティークショップのキュートな店員(【ミッドナイトインパリ】)・・・。
今回のエマはほんとに男前で、途中からゴウ・アヤノに見えた(笑)

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===
ケシュシュ監督はアラブ系。
劇中、エマの友人でアラブ系の男が出て来る(俳優やってる人)。
ちょこっと出て来て傍観者のようにアデルとエマの二人を遠くから見ている。彼は監督自身を投影しているのかなあ、なんて思ったけど、深読み?

アデルとレアは、MIUMIUのイメージモデルにも抜擢!!
監督さんをはさんで。
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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