チョコレートドーナツ

[チョコレートドーナツ]
(2012/ANY DAY NOW)

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5月の頭に見たものの、あまりの感動作ゆえに記事を書けなかった。
5月中さらに評判が評判を呼び連日大盛況。
それを受け、5月25日トラヴィス・ファイン監督とマルコ少年を演じたアイザック・レイバくんが来日。シネスイッチにて舞台挨拶をした。

@シネスイッチ銀座



1979年カリフォルニア、歌手を目指しているショーダンサーのルディと法律家のポールはアパートの向かいの部屋に住むマルコと知り合う。
母親が麻薬常習で逮捕され、一人残されたマルコを保護し一緒に暮す内、家族のような愛情が芽生えて行く。
しかし、ルディとポールがゲイカップルだということで法律と世間の偏見に阻まれ、マルコと引き離されてしまう――

泣けました・・・。

今年一番泣けた・・・。

筋立てはきわめてシンプル。
ネグレクトの実親か、愛情あふれる他人か。
法廷で争われる。

しかし時は1979年、前年の78年にハーヴェイ・Iミルクが殺され、ゲイへの偏見根強い時代。
ポールは弁護士という立場から、過去の判例などを駆使して法律の壁に立ち向かう。

ゲイのカップルとはいえ、個々の状況や例外もあり、それは全く不可能ではないんだなと思えた。
しかし、最後の最後、様々な人々の”悪意”ともいえぬ思惑により、願いは叶えられなかった。
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観終わって一番感じたのは、抑えられた演出。
ふと気づくと、三人が仲良くしているシーンはさほどなく、私たちはそれを8ミリの映像の中に見るのだ。
浜辺ではしゃぐマルコ、誕生日のケーキを前に笑うマルコ・・・。
傍らには寄り添うルディとポール。幸せな家族の図。

そして最後の悲しい出来事も静かに語られる。
それゆえにこの映画は観終わって尚その余韻が続くのだ。

===
ポールはかつて結婚していたが、自分に正直に生きようと離婚。一念発起し弁護士の資格を得る。
ルディと知り合ったばかりの時、職場に来た彼を隠そうとする。しかしその後上司のホームパーティにルディとマルコを連れて行く。
覚悟を決めたポールはすごく勇気があるなあと思った。
ポールは変わって行くのだ。(→ これが後に悲劇を招く)

ルディは困った人がいると見過ごしておけない、前後のことなど考えず行動しちゃう。
不器用な生き方しかできないまっすぐな人
ルディと(演じた)アラン・カミングがみごとにシンクロ。
まさに彼の為にあるような役。

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この作品のもうひとつの見どころは、ルディ=アラン・カミングの歌うナンバーの数々。
歌詞がシーンにシンクロしていて、一層聞き入ってしまう。
そして、ラストに熱唱する「I SHALL BE RELEASED」は胸がふるえる。(ここで号泣ピーク)

原題の「ANY DAY NOW」は、その歌詞のワンフレーズ。
邦題の「チョコレートドーナツ」ってうまくつけたよな。

二人の家に来たマルコがごはんを食べず、何食べたいの?と聞くと、「チョコレートドーナツ」と答える。
ポールが ちょうどあるよ と差し出すと、にっこりするマルコ。

このシーンは象徴的で、マルコはごはんの代わりにチョコレートドーナツを与えられていたのかな、と思ったり、また、マルコが打ち解けた瞬間でもある。
「チョコレートドーナツ」は甘くて幸せの象徴だ。

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マルコが通うハンディキャップのあるこどもたちの学校がとっても楽しそう。
担任の女の先生がいい人で、しばし救われる。

今年のBESTランクイン決定!! 文句なし。

===
アラン・”カミングアウト”とパートナー グラント・シェーファー。
二人は2007年イギリスでシビル・パートナーシップ法に基き、いわゆる同性婚をしている。

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「GF*BF」 上映決定!!PageTopアクト・オブ・キリング

Comment

見たいなあと思いつつ逃していましたがチロさんのおすすめとあればやはり新所沢まで行ってこよう!グッドワイフのイーライのイメージが強いけど、楽しみ。

■たらちゃん

コメントありがとうございます。

> 見たいなあと思いつつ逃していましたがチロさんのおすすめとあればやはり新所沢まで行ってこよう
はい(どーん!)チロルが背中を押してあげました!
新所沢まで行って来て~~

>グッドワイフのイーライのイメージが強いけど、楽しみ。
きっと違うアラン・カミングが楽しめますよ。


観て来ました。なんというか余韻のある映画ですね。
あとからじわじわ来ています。
あれからグッドワイフのイーライを見ても
なんとも可愛い人に見えてしまう私です。
新所沢まで行ってよかったです。





■たらちゃん

> 観て来ました。
わあ~行かれたんですね。アクション、早い!

> なんというか余韻のある映画ですね。
> あとからじわじわ来ています。

そうなんですよね!
数日は思い出しただけで泣けてきます。

> あれからグッドワイフのイーライを見ても
> なんとも可愛い人に見えてしまう私です。

「グッドワイフ」は見ていないんですが、画像ぐぐってみました。
じぇじぇ!アラン・カミング全然違う~~

> 新所沢まで行ってよかったです。
よかった、よかったww

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Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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