ドキュメンタリ イヴ・サンローラン 

[イヴ・サンローラン]
(2010/フランス/Yves Saint Laurent L' amour Fou)



イヴ・サンローラン [DVD]イヴ・サンローラン [DVD]
(2011/10/28)
ピエール・ベルジェ、イヴ・サンローラン 他

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映画[イヴ・サンローラン] を見て、ドキュメンタリの方も見たいと思ったの。

フランスが生んだ世界的ファッションデザイナー、イブ・サン=ローランの姿に迫ったドキュメンタリー。
ブランド「イヴ・サンローラン」が成功した背景と、名誉や栄光の裏側にあったサン=ローランの苦悩を、公私にわたってパートナーだったピエール・ベルジェが語る。


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作品の冒頭、2002年イヴの引退会見から始まる。
たしかにずいぶん年を取ったなあと感じる。体調もあまり良さそうじゃない。
続いて場面は展開し、イヴの葬儀に。
ピエール・ベルジュの弔辞。列席者にはサルコジ夫妻の姿も見える。

このドキュメンタリは、イヴの公私にわたるパートナーだったピエール・ベルジュがイヴについて語ることがメインストリームになっている。
そして貴重な映像や写真などでいろいろなイヴの顔を見ることが出来る。
と同時に、ピエールとイヴが長年にわたり収集した膨大な美術品を手放す過程も並行して映して行く。
ピエールは二人の思い出が詰まった品と暮すのはつらいといい、美術品には新たに羽を休める場所をみつけて欲しいと。

ドキュメンタリはイヴの半生を追って行く。
21歳でディオールの後継者となり、メゾンを任されるプレッシャーはいかばかりだったろうか。
実際のイヴの表情を見て、しみじみと思った。

映画の方を見た後だとこの作品は非常に物足りなく感じる。
ここにはナマナマしいイヴのプライベートライフが描かれていないからだ。
しかし、映画では説明されなかったディテイルを補完する部分が多かった。
ああ、そういうことだったのね、とうなずいた。

イヴとピエールが知り合った頃、別荘でイヴの似顔絵をさらさらっと描いたのは、ベルナール・ビュッフェだったのか?!
(映画では最初彼とピエールはつきあってるみたいだったけど・・・イヴの略奪愛?)
アルジェリア戦争が激化、当時のディオールの経営者マルセル・ブサックは右翼系ロロール紙のオーナーでもあった。
なので、病院に収容された”不適合者”のイヴが不満だった。で、デイオールを解雇。
そういうことだったのか。 不当! それじゃあ裁判で勝つわけね!ふんふん。
「ボクに兵役はムリ」 というイヴに、やけに「行け!行け!」と言うな、と思ってたんだよね。

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ドキュメンタリを見ると、イヴの偉大なる仕事についてよくわかる。
イヴはファッション界に数多くの革命をもたらした。
プレタポルテを始めたのもイヴ。(ちなみに有色人種のモデルをショーで初めて起用したのもイヴ)
パンタロンスーツ、スモーキング、モンドリアン・・・。
見ればサンローランとすぐわかるファッションがあった。

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[昼顔] の カトリーヌ・ドヌーヴ 

フレグランス「OPIUM」のプロモーションビデオも流れる。
モデルはリンダ・エヴァンジェリスタ。なつかすぃ~
流行りの香水ってのがあった時代だった。(デイオールの「プワゾン」とか)

1998年ワールドカップフランス大会で、ブランド40周年を記念した5大陸300人のモデルによるショーが圧巻。

ピエールは1990年代に入りモードの時代は終わったと言う。
金とビジネスの時代に変わってしまった。
2002年にイヴが引退を発表。

===
これを見て映画の方はかなり忠実に再現されていたのがよくわかる。
パリのアパルトマンやマラケッシュの別荘など本物の場所でロケしたのだろう。

イヴのミューズ、ベティ・カトルーとルル・ド・ラ・ファレーズもインタビューに登場。
映画の方のキャスティングはよく似ていたこともわかった。
年を経て今尚美しい二人はイヴとの思い出を懐かしむ。(ハリウッドと違って整形で顔がつっぱらかってなくて良かった)

1980年代に入り、ピエールはエイズ撲滅組織「SEDACTION」の会長に就任、ゲイの権利の為の活動にも参加。
当時の文化相ジャック・ラングは、ピエールには誰もが知る存在価値があると。
そういう人って日本にはいないよなあ。

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↑ ルル、ベティとピエール

===
クリスティーズの業者がアパルトマンの部屋から次々と美術品を運び出して行く。
最後にはからっぽになった部屋が残る。
ドキュメンタリの最後はクリスティーズのオークション会場。
二人の審美眼にかなった作品は素晴らしいが、その落札額がハンパない。
最初は100万ユーロ台だったが、最後は1000万台(!)の品がズラズラと・・・。
その総額を考えただけで、目が「$」に。
ピエールはそれをどうしたのだろうか??? 気になった。

映画の方にも出て来た有名な映像=「質問に答えるイヴ」がとってもキュートだった。

――男性で好きなところは?
――体毛

――この世の一番の不幸は?
――ハゲること


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Comment

面白かったし、へえ~と思う事もいっぱいあったんだけど、チロさん同様に最後のオークションでの金額で半分は吹っ飛んじゃったわ!。ほんとにあのお金どうしたんですかね。
オークション前に友人に「あの作品はぜひ君に競り落としてほしいよ」みたいな事いってたけど、だったらプレゼントすればいいのに・・・と思ってしまいました。

■アラスカさん

> 面白かったし、へえ~と思う事もいっぱいあったんだけど、チロさん同様に最後のオークションでの金額で半分は吹っ飛んじゃったわ!。ほんとにあのお金どうしたんですかね。

二人のコレクションはこんなに価値があったんだ~ってことを言いたかったのかしら。
なんだか無粋な印象が残ってしまいました。
下司な勘繰りも仕方ないほどの金額だったよね。
莫大なお金が残されても、なんだかそれさえもむなしい気持ちでした。

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映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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