ハワイ

[ハワイ]
(2013/アルゼンチン/Hwaii)


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【第23回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2014)上映作品】

[プールサイド] で2011年ベルリン国際映画祭テデイ賞を受賞した、マルコ・ベルへール監督作品。
アルゼンチン映画です。

身寄りをなくしたマルティンは、幼い頃を過ごした街で偶然幼なじみのエウヘニオと出会い、家の修理を手伝うことになる。夏を共に過ごしながら、まるで子供に戻ったかのように射的や川での水遊びに興じる二人。
マルティンが野宿していることを知ったエウヘニオは部屋を貸すことになり、二人はさらに互いを意識するようになる。
輝く太陽の下で徐々に変化する幼なじみ同士の関係を、濃密かつ丁寧に描き出したエロティックな一作。


[プールサイド] が陰気くさい・・・ゲホゲホ いえ ”内省的で静かな”映画だったので、今回も同様の作風かなと心して観たのよ。
ところがどっこい、たしかに静かに物語は展開するんだけど、何もかもが萌え萌え~な一作でした。

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のんびりまったりと物語は進む。マルティンが野宿していることをエウヘニオが知るまでがまた長い。
他の作品だったら、この辺はテンポよくちゃっちゃとわかって、じゃあうちに来ればいいじゃないか、となるとこだわよ。
でもさ、マルコ・ベルヘールだとその辺の、のたのたしたかんじも全然いやじゃないわけ。

二人は大人になって少年時代の夏休みをやり直しているかのよう。
この「大人の夏休み」風景がまたいい。
この映画って、音楽は一切なく、鳥のさえずりや木々のざわめきが聞こえるだけ。
太陽の光や影、木漏れ日も美しい。

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のんきに時間は流れ、チューはおろか、何も起きない。
ゲイ映画だと、出会って即○メみたいな展開も多いのに、マジ何もない。
その何も起きないところ、イクとこまでイカないとこが超萌え~~
そのじらじら感がツボにはまった。

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何も起きないのだが、マルコ・ベルヘール作品はカメラがやたらとエロい。
マルティンを意識するエウヘニオ。、
シャワーを浴びているマルティンが気になって、「着替えここ置くよ~」とか言いながら、チラチラと盗み見たりする。
マルティンに父の服をあげるといい、「そこで着てみろよ。今さら恥ずかしくないだろ」とか言いながら、鏡越しに着替えをチラ見。
そのエウヘニオ目線のカメラがねっとりとエロチック極まりない。
観ているこちらも、マルティンを盗み見ているようでイケナイことをしてるキモチ。

二人で飲んだ夜、酔いつぶれたマルティンのからだをまさぐるエウヘニオの手がまたエロい、エロい。
そんなとこまでおさわりするかっ!?
マルティンがいつ目を覚ますかというのもドキドキ。

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そんなある日、エウヘニオの兄がたずねて来る。
「彼、新しい男?」
兄の口から、エウヘニオがゲイであることがわかる。

それでも着実に二人の距離は縮まり、ある日マルティンはエウヘニオに思わずキスする。
驚いたエウヘニオは思わず、「no, no!」と拒絶してしまう。
傷ついたマルティンはそのまま姿を消す。

マルティンに会って、本当の気持ちを伝えたいエウヘニオは彼を探す。
以前マルティンが野宿していた森の奥深くへ行ってみる。
そこには毛布とエウヘニオがあげた本があった。
本を手に取ると、自分の写真が挟んであった。
それを見て、エウヘニオはマルティンの気持ちを確信するのだった。

もうこのシーンはマルティンの男の純情がかわいくてせつなくて胸キュンでっす!
エウヘニオが家の片づけをした時に自分の古いアルバムを捨てたわけ。
マルティンはそれをゴミ箱から拾って、わんちゃんみたいに自分の隠れ場所にこっそりしまっておいたのよ。

だけどいくら待ってもマルティンは帰って来ない・・・。

あああああ 二人はこのままなのぉぉぉぉぉ???

エウヘニオはあることを思いつき、それをマルティンの隠れ場所に置いて来る。
そして・・・。


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映画はほぼ主役二人だけ。
なので二人がブサメンだったりすると、かなりきっついとこだけど、二人ともチャーミングでとっても良かった。

エウヘニオ役 Manuel Vignau は、どん臭いオーランド・ブルームみたいでステキ☆
マルティン役 Mateo Chiarino は、寡黙で武骨、がっちり系で男受けするタイプ。
それぞれ役にぴったりはまったキャスティング。ほんとよかった・・・。

この作品は今年の映画祭の一二を争うベスト作品です。

===
さてさて、タイトル「ハワイ」。
見ながら、え、え、え、ハワイはいつ出て来るの?
ハワイはどうしちゃったわけ?
ハワイはどこ?
物語にじらじら萌え萌えしながら、頭の片隅にずーっとこれが気になってた。
最後の最後にその意味が分かる。
それで 「ハワイ」なのかあ! 
これは監督のギミックだったのだ。
ニクいなあ、マルコ・ベルヘールよ。

↓ マルコ・ベルヘール監督 超キュート! openly gay

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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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