修羅雪姫

【修羅雪姫】
(1973/東宝/Lady Snowblood)



修羅雪姫 [東宝DVDシネマファンクラブ]修羅雪姫 [東宝DVDシネマファンクラブ]
(2013/11/08)
梶芽衣子、黒沢年男 他

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今や【キルビル】の元ネタとして有名な作品。
【キルビル】では、梶芽衣子の歌う「修羅の花」が挿入歌、「怨み節」がエンディングで使われた。
監督 藤田敏八。



時は明治。鹿島小夜は獄中で女の子を産み落とし死ぬ。
小夜は夫と息子を殺され、四人の仇の内一人を殺し捕まった。
残り三人の復讐を生まれたこども雪に託したのだった。
雪は道海和尚の元で厳しい修行を積み、復讐の旅に出るのだった――


ladyblood03.jpg
(↑ これは「修羅雪姫 怨み恋歌」のショットであります)

 か、か、かっちょぶ~~~!!!!!

マジ 「キルビル」ワールドだよ~~
原作は、小池一夫原作&上村一夫作画による漫画。「週刊プレイボーイ」に連載された。

この時代じゃないと作れない映画だわね。
今じゃムリムリ、いろんな意味で。

雪の出自がゴイス。
ふつーだったら夫が殺される前に身ごもっていたのね、と思うじゃないの。
ノン、ノン、小夜は自分の代わりに復讐させる為、どうしてもこどもが欲しかったのね。
で、刑務所の看守や他の囚人と手当たり次第にまぐわって身ごもったのよ。
小夜役赤座美代子がとってもきれい。当時藤田敏八夫人。
牢屋の中で仲間の女囚が赤んぼをとり上げるっていうのもゴイス(逆子による難産)

雪は母の女囚仲間お寅(楠田薫)に引き取られ、和尚(西村晃)の元に修行に出される。
過酷な修行の中、幼い雪がはだかんぼになるシーンあり。
まだこどもだけど、今ならNGでしょ。

小夜が殺した仇一人目は地井武男。
雪は二人目、仲谷昇を殺す。すでに絶命しているのに崖から突き落とす(人形だけどな(笑)

主犯格の塚本儀四郎(岡田英次)は亡くなっていたことがわかり、残る一人、”おこの”(中原早苗)の行方を追う。
この時協力してくれたのが、新聞記者の足尾(黒沢年男)だった。
記者なのにインテリジェンスが全く感じられないんだけど、ま、いっか。

雪と足尾の間にほのかなラブロマンスのにほいがするようなしないような。そんなところも良い。

おこのを殺したところで、ある男が足尾を訪ねて来る。
男は儀四郎、実は生きていて、足尾の父親だった。父と子には深い確執があった。
かくして雪は儀四郎を追って、とある屋敷に潜入するが――

とにかく
 雪=梶芽衣子が美しすぎる!!!

劇画の中から抜け出たようで、人間離れした存在感。
美しいだけでなくめちゃくちゃ強い。
こりゃ、タランティーノがまいっちゃうのも已む無し!

ladyblood01.jpg


演出もテンポもよく、すっかり引き込まれた。
そして、タランティーノ&ロバート・ロドリゲスばりの暴力描写。
血の量がハンパない。
クロサワの 「用心棒」 並みに血の噴水状態。

他の共演陣は、大門正明、根岸明美、小松方正、中田喜子。ヤクザの子分で阿藤海(現阿藤快)が出演してた。


===
数年前、BSフジで放送されたものを今回ミタ。
映画終了後、梶芽衣子のインタビューあり。
これが非常におもしろかった。
梶の映画に対するプロ意識、職人気質が感じられた。

名物シーンでもある、おこの殺害シーンについて:
おこのは追い詰められ、自ら首をくくって死ぬ。
それをみつけた雪は、おこのの体を真っ二つに斬る。
当時監督に、
「おこのはもう絶命しているんだから、それでいいんじゃないですか?」
と言ったところ、
「いや、だめだ。そこまでしないと雪の怨みの深さが出ない」

タランティーノとのエピソードも興味深かった。
タランティーノ側から「キルビル」が出来る2・3年前すでに劇中で「修羅の花」を使いたいという話があり、「どうぞ」と返事をした。
その後映画が完成し、日本にプロモーションで来日する際、日本の映画会社にタランティーノから条件が出された。
「梶に会いたい」

この時のご対面シーンを当時見た覚えがある。
タランティーノに、
「こんなおばあちゃんに会ってどうするの」
と梶が言ってた。

梶はBSフジの時もタランティーノの時も、顔もヘアも全く作り込まない自然体で来てた。
そういう梶だから雪を演じることが出来たんだろうなあ。

梶が、少し前ドラマで共演した俳優が「キルビル」に出演していて、当時のエピソードを教えてくれたという。
「とにかく映画撮影中、エンドレスでモニターに「修羅雪姫」のビデオが流されていて、もう、いやっていうほど梶芽衣子の顔を見た(笑)」
→ この俳優は、北村一樹と思われ。

↓ オーレン・イシイ(ルーシー・リュー) @キルビル
ladyblood04.jpg


とにかく観るべし。

スクリーム2PageTopスクリーム4:ネクスト・ジェネレーション

Comment

  >クロサワの 「用心棒」 並みに血の噴水状態

あの仲代達矢が切られちゃうシーンの?。そりゃすごいわ。(笑)

 >この時代じゃないと作れない映画だわね。
 >今じゃムリムリ、いろんな意味で。

チロさんの解説を読んでいて何度も吹き出しちゃいました。ツタヤを今度のぞいてみます。

■アラスカさん

>   >クロサワの 「用心棒」 並みに血の噴水状態
> あの仲代達矢が切られちゃうシーンの?。そりゃすごいわ。(笑)

そうそう!!(笑)

> チロさんの解説を読んでいて何度も吹き出しちゃいました。ツタヤを今度のぞいてみます。

ぜってー損はさせませんぜ、だんな。
見てやってくだせーよ。

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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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